さきはまびよりは2018年に小さな規模ではじまった青空マルシェです。2019年には佐喜浜商店街をその舞台に移し、コロナ禍を経て2024年5月に3回目の開催を迎えました。

はじまり
団体メンバーである徳増千里は東京からの移住者です。お遍路で四国を巡っていたことをきっかけに、徳増は2017年3月に室戸市佐喜浜町に移住してきました。そんな彼女が、「さきはまびより」を実施するきっかけになった思いがこちら:
高知県の東の端っこ、室戸市佐喜浜町。電車も通ってなければ、24H営業のコンビニもない。寝ても覚めても海と山。決して便利ではないけれど、佐喜浜の人々には、生きる知恵と力があふれている。
「人が集うことができる場所があれば、きっと面白い何かが始まる。」
「町おこし」なんて堅苦しいものじゃない。ひとつの場を通して、佐喜浜内外の人と人とがつながって、いくつもの楽しい!面白い!が生まれるキッカケをつくりたい。「さきはまびより」が、そんな「ひとつの場」になってゆけたら、と思うのです。
「さきはまびより」の最大の特徴は、観光政策でよくある「交流人口の拡大」とか「観光客の方に楽しんでもらう」という部分をその開催の目的にしていないという点です。「さきはまびより」は飽くまでも、佐喜浜の町に住む人のもので、まちの人がつながって、そこで「どんな楽しいまちにしようか」といういろんな企みが生まれる場であることを目的にしています。
なにからなにまで佐喜浜町民でやる
だからこそ、「さきはまびより」は佐喜浜町民でゼロから準備を始めました。老いも若きも、性別も職業も超えて、アイデアがあり、行動力があり、やりたい人が集まって、さきはまびより実行委員会を結成しました。「イベント運営なんて初めて」というメンバーが多い上に、「イベント運営のプロ」みたいなメンバーがいるわけでもありません。みんなで集まって、ああだこうだ言いながら、やりたいこととやらないといけないことをその都度確認しながら、各種申請手続き、出店調整、広報関係、当日メンバー配置、近隣住民への説明等々、いろんなことを少しづつ決めていきます。
そうするとみんなが、「ここにもチラシ持っていったらどうやろう?」「あの人にも声かけてみようか」と、自分がしたいこと・できることを考え、「どうすればこのお祭りがもっと楽しくなるか、いいものになるか」のためのアイデアを口にするようになります。


ついにイベント当日!
人口約1000人の町に、それと同じくらいの方がきてくれました。地元・佐喜浜からはもちろん、お隣・東洋町、高知市内、大阪市からも多数の出店者のみなさんが、さきはまびよりの趣旨に賛同し、出店してくださいました。






佐喜浜商店街の真ん中には、津波避難タワーがあります。室戸市防災対策課にご協力いただいて、津波避難タワーをイベント本部として使用させていただいています。津波避難タワーは町の中にはあるけれど、なかなかどういう構造なのか、実際の被災時にはどんな機能を持つのかなど知らない人も多いです。さきはまびよりをきっかけに、町の人が津波避難タワーの役割を知ることで、町の防災意識を高める目的もありました。そんな津波避難タワー前では、出店以外の「佐喜浜らしい」アトラクションをいくつもやりました。




イベントを終えて
天気にも恵まれ、来場者も多く、売り切れも続出で、なんだかんだプチハプニングはあったものの無事に終了した「さきはまびより」。町にとって大事なのは、こっからです。実行委員会メンバーで集まって反省会です。でも会議室で真面目にかしこまって…というものではなく、青空反省会を実施しました。


冒頭でも触れたように、さきはまびよりの目的は、佐喜浜の町の人が自分たちの住む町のことを考える場をつくること、町の人どうしのつながりを強くすること、佐喜浜の人が佐喜浜の町って楽しい!と思えるきっかけになることです。青空反省会で、こんな言葉が聞こえてきました。
町に住んじょっても話ちゃんとしたことない人もおるきんね。ほんまに、こんな機会があって、イベントやるっていうので、こうやって話ができて、知り合いになれて良かったわー!
(町に住んでいても話したことがない人もいた。イベントをやることで話ができて、知り合いになれて良かった)
こんなことを言っていたのは、60代以上の男性たち。土佐弁だと「おんちゃん(おじさん)」と呼ばれる年代の方々。顔見知りだし挨拶くらいはするけど、そこまで深く話したことがないという人がまぁまぁいたそう。今回そんなおんちゃんたちは、交通誘導や駐車場の案内係を担当してくれました。暑い中、長時間立ちっぱなしでクッタクタになりながらも、一緒に激務をこなすことで距離が縮まったみたいです。おんちゃんだけじゃありません。わたしたちりぐるメンバーも、さきはまびよりの準備を通して、年代も性別も超えて佐喜浜の人たちとぐっと距離が縮まりました。町の人間で集まって、1つの目標「さきはまびよりの成功」のために知恵を出し合い体を動かすことで、知らない人どうしはお知り合いに、知っていた人どうしは以前より距離が縮まりました。これってまさに「さきはまびより」で達成したかった目的です。「さきはまびより」続けたいね、町の人の参画をもっと増やしていきたいねと、強く思いました。
さきはまびより2024 主催・協賛・後援の方々のご紹介
主催
さきはまびより実行委員会・浦区・商工会佐喜浜支部・一般社団法人りぐる
協賛(敬称略)
室戸市商工会・株式会社南山城・有限会社上田商店・バンデザインスタジオ
大日寺・安楽寺・有限会社山又建設・西本興業株式会社・苫坂一角
後援(敬称略)
室戸市・交通安全協会室戸支部佐喜浜分会・室戸市消防団佐喜浜分団
さきはまびよりの詳細についてはインスタグラム(@sakihamabiyori)からもチェックできます。次回さきはまびよりのお知らせも、インスタグラムで発信しますのでぜひフォローしてください。


